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労働保険事務組合通信

委員長 榊原建工(株)  榊原 清孝

 
 
労働保険事務組合による〝企業訪問〟の中止について
 
 
今年度の総会時、労働保険事務組合委員会では、「労働安全推進のための組合員企業の訪問」を事業大綱といたしました。
 
この組合員企業の訪問は、労働安全推進に重要且つ必要な事ですが、残念ですが、今年度は中止にいたします。
 
最近の報道にみる〝新型コロナ感染症〟の急激な拡大状況は、不安と脅威さえ感じます。
 
考えられる拡大阻止対策は実施してまいりたいと考え、中止といたしましたので、御理解を頂きますよう御願い申し上げます。
 
 
 
令和2年11月26日
 
 

 
 

このほど総会にて労働保険事務組合委員長を仰せつかりました榊原です。

鉄骨加工業は危険の多い職業だと思われていますが、その事故の内容は類似したものが多く存在していると思います。

過去の事故事例を学び未来の事故を未然に防げるような委員会活動ができればと思います。

一年を通じて平沢副委員長と一緒に安全な業界の育成に努力をしたいと思っております。

微力ですが懸命に頑張りますので会員の皆様には御指導御鞭撻をお願い申し上げます。

 

 

令和2年5月

 

労災発生内容詳細報告

「労働災害を未然に防止する」というのは、どの企業にとっても大きなテーマであります。
職場に内在する危険を前もって認識することは、同類の事故の防止に繋げることに効果があると考えています。
そこで、労働保険事務組合が前月に取り扱った労災事故の内容をお伝えすることでその効果が得られないか、という話が理事会で出ましたので、今後このような形でお知らせさせていただくことになりました。

5月

5月は労災発生事故の報告がございませんでした。

4月

4月は労災発生事故の報告がございませんでした。

3月

3月は労災発生事故の報告がございませんでした。

2月

2月は労災発生事故の報告がございませんでした。

1月

1月は労災発生事故の報告がございませんでした。

12月

12月は労災発生事故の報告がございませんでした。

11月

11月は労災発生事故の報告がございませんでした。

10月

10月は労災発生事故の報告がございませんでした。

9月

9月は労災発生事故の報告がございませんでした。

8月

8月は労災発生事故の報告がございませんでした。

7月

7月は労災発生事故の報告がございませんでした。

6月

6月は労災発生事故の報告がございませんでした。

5月

発生時刻
職種 年齢 経験年数 休業日数 事故状況
11:30
鉄骨工 39歳 17年 0日 養鰻場にてグラインダーによる鋼材切断作業中、グラインダーについている砥石が割れて、その破片が指に当たって負傷した。
8:15溶接工48歳17年0日自社工場の柱仮組場所にて仕口の柱大組作業をしていた際、クレーンで吊っていた仕口が、置いてある他の仕口に当たり、その反動で吊っている方が回って自身の左手に当たり負傷した。

第9回労災事故発生防止企業訪問(平成31年2月)

<前書>
 先日、第9回労災事故発生防止のための企業訪問を実施いたしました。
 組合員の皆様におかれましても、各事業主の取り組み内容について参考にしていただければと思いますので、是非とも御一読下さい。
 
1.事業主の状況及び取り組み
 
  • 社内勉強会を年間通してやっている(安全衛生や制度改定に関することなど、1人の方が受講した講習を全社員へフィードバックするなど)
  • 勉強会で学んだことの中で、会社として取り入れられることはすぐにやってみる。
  • 玉掛けの1本釣りはしないように徹底している。
  • 毎朝始業前に工場内を巡回し、気になった点を朝礼で指示している。
  • 仕事が忙しくなると作業が煩雑になるので注意している。
 
 
2.工場内の様子(良い例、改善の必要がある例)
 
 (1)ガスボンベには逆流防止弁をつけ、チェーンで固定している(良い例)
(2)シャーリングのカバーを確実につけている(良い例)
(3)積んでいるコラムの番木は1本おきにする。
(改善の必要がある例)
(4)クレーンのフックを使用しない時は2m以上の高さにする(改善の必要がある例)
(5)工場内では必ずヘルメットをかぶること
  (改善の必要がある例)
(6)安全通路が確保されているが幅が狭い
  (改善の必要がある例)
(7)切れかけたワイヤーがそのままかけてある
  (改善の必要がある例)
<まとめ>
第9回労災企業訪問にご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、誠にありがとうございました。
 
 年間通して勉強会を実施して常に意識の向上をはかり、その中からやれることは会社で取り入れてみるという前向きな姿勢が印象に残りました。
 
 また、始業前に上司の指示なく、工場にて勝手に一人で作業をはじめ、事故が発生したという話を聞きました。就業時間外に指示なく本人の自由意志で仕事をすることは職場の規律が乱れることにもつながり、また、始業前では周りに誰もいないこともあるため、何か起こったときに助けることもできません。
様々な事情はあるかと思いますが、就業時間外に長の指示なく勝手に作業をしないことを徹底すべきだと思います。
 
 今回訪問した会社様では、会社からの任命の有無にかかわらず、工場内に常駐する者の中に周囲の安全に気を配り、口うるさく言う役目を果たす方がいるとのことでした。そのような方の存在が事故の発生率を下げているのは間違いないことと思います。
 
 安全・衛生に取り組むことは、手間とお金がかかるため、つい後回しにしがちですが、事故が発生してからでは手遅れになります。
 事故から反省して改善するということも必要ですが、事故を未然に防ぐための対策にも取り組んでいきたいものです。
 
  
 この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも労災事故件数の減少に繋がれば幸いです。御一読いただき、ありがとうございました。
 
 

安全帯について

~安全・安心な高所作業のため、適切な器具への買い換えが必要になります~

 

厚生労働省は、高所作業で墜落を防ぐために労働者が着用する安全帯について、ロープなどを構造物に回して身体を支える「U字つり」など従来型の製品の使用を20221月から原則禁止しました。法令上の製品名称も「安全帯」から「墜落抑止用器具」に改めました。

従来型の安全帯は、墜落時に胴回りに巻き付けたベルトがずり上がることで胸部や腹部が圧迫されたり、ベルトから身体がすり抜けて地面に落下したりする恐れがあり、製品を着用した労働者が死亡する事故も発生しているため、厚労省は安全帯の規制の見直しに着手しました。具体的には以下のPDFをご参照ください。

(2019-02-13 ・ 1847KB)

第8回労災事故発生防止企業訪問(平成29年11月)

<前書>
 去る11月22日、第8回労災事故発生防止のための企業訪問を実施いたしました。
 組合員の皆様におかれましても、各事業主の取り組み内容について参考にしていただければと思いますので、是非とも御一読下さい。
 
1.事業主の状況及び取り組み
 
  • ヒヤリハット事例集を設置、または配布して安全教育を行っている。
  • 有資格者の把握をきちんとしている。
  • ワイヤーチェーンの損傷、フックのねじれなどに注意するように声掛けを行っている。
  • 物の置き方、スペースの確保に気を配り、転倒事故の要因を排除するように心がけている。
  • 機械の自主点検表を作成し、安全確認を定期的に行っている。
 
 
2.工場内の様子(良い例、改善の必要がある例)
 
 (1)ボンベをチェーンで固定し、転倒のリスクを防ぐ
良い例(固定あり)
改善の必要がある例(固定なし)
 
(2)工場内に取扱説明書を掲示
 
(3)ペダルのカバーを設置
 
 (4)じん肺健康診断
監督署の指導をきっかけに、じん肺健康管理実施状況報告を作成し、監督署に提出
 労働安全衛生法第66条に基づき、粉じん作業に従事する労働者に対しては、じん肺健康診断を実施しなければなりません。定期に行われるじん肺健康診断は、じん肺の所見のない場合は3年に1回、じん肺の所見のある場合は、1年に1回の頻度と決められております。
 また監督署への報告は、じん肺検診を行った年だけではなく、毎年必要です。12月末の状況を報告書に記載し、翌年2月末までに提出します。
 見落としがちな報告ですが、義務として定められておりますので、これを機に作成・提出ください。
 
 
<まとめ>
 第8回労災企業訪問にご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、本当にありがとうございました。
 
 今回の会社の代表者から下記のメッセージをいただきました。
 「限られた場所で作業している会社が多いので、スペース確保により安全に配慮し、他の作業者に工程等で迷惑をかけないようにしていきましょう」
 この会社では、物を適切な場所に配置することで、作業効率を上げておられました。また日頃から、工場内に掃除機をかけるなど、整理整頓をこころがけ、転倒防止事故を防ぐことにも力を入れておられました。
 
 今回訪問させていただいた2事業所では、どちらも外注の方が働いておられました。万が一に備え、一人親方保険に加入されているかどうかの確認をしていただくと良いかと思います。
 また、2社とも日頃の安全に対する意識の成果か、ここ数年は大きな事故が無いとのことでした。
 ただ、作業員の方の経験年数が上がるにつれ、慣れた作業を行うときの注意力が薄れ事故が発生しているとのことでした。いつもと同じ作業なので、省略してしまいがちな安全確認ですが、少しの手間をかけることで、事故防止につながります。
 
 この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも労災事故件数の減少に繋がれば幸いです。御一読いただきありがとうございました。
 

第7回労災事故発生防止企業訪問(平成28年11月)

<前書>
 去る11月15日、第7回労災事故発生防止のための企業訪問を実施いたしました。どちらの事業所も、それぞれに違った視点から工夫された労災防止対策を行っておられました。
 組合員の皆様におかれましても、各事業主の取り組み内容について参考にしていただければと思いますので、是非とも御一読下さい。
 
1.事業主の状況及び取り組み
 
  • クレーン操作は危険度が高いので、初心者についてはやってみせて練習をさせ学ばせる教育をしている。
  • 作業の上手な人と下手な人をペアにして、下手な人のレベルを上げることで事故を防いでいる。
  • ヘルメットをかぶらない人が見受けられたため、ヘルメットと軽帽の両方を用意して、装着率を高めるよう促している。
  • メガネ・手袋の手当を支給して、装着するよう促している。
  • スピードより安全を重視するよう常日頃から伝えている(安全重視の方が結果として効率が良くなる)
  • 研修に行くことで、資格を取得し、レベルを上げ事故率を下げるように働きかけている。
  • 夏季は熱中症の対策として、スポーツドリンク・塩飴・ファンのついた空調服を常備している。
  • 監督署で労災講習を受けている。
 
2.工場内の様子(良い例、改善の必要がある例)
 
 (1)クレーンのフックを2点吊にして落下のリスクを防ぐ
良い例(2点吊り)
改善の必要がある例(1点吊り)
 
 (2)工場内を常に整理・清掃
良い例
改善の必要がある例
 
 (3)未使用時のクレーンのフックは地上から2m以上上の位置に
良い例
改善の必要がある例
 
 (4)安全会議を行っている
良い例(ヒヤリハット伝達書を毎月一人1枚書いてもらい会議をしている)
⇒年に一度、ヒヤリハットについて話す機会を設けている。
 
<まとめ> 
 第7回労災企業訪問にご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、本当にありがとうございました。
 
 今回訪問させていただいた2事業所の現状は順調に仕事が入ってきておられるようです。
 2事業所とも、それぞれに取り組み方は違いますが、労災発生防止に対して真摯に取り組んでおられました。
 作業の効率化を図る中で、労災発生防止に取り組まれることは、なかなか難しいかと思います。
 ベテラン従業員さんの意識を変えることや、初心者従業員さんのレベルをアップすることで、労災発生率を低くすることにつながっていくと思います。
 また、工場内の整理整頓・安全帽・手袋の着用など、基本的なルールを守ることが労災発生を防ぎ、作業効率のアップにつながることと思います。
 
 この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも労災事故件数の減少に繋がれば幸いです。御一読いただき、ありがとうございました。
 

労災事故発生防止パトロール(平成26年10月)

<前書>
 去る10月17日、第6回労災事故発生防止パトロールを実施いたしました。現在、仕事の受注が多く、工場内は製品でいっぱいになっていました。忙しいからこそ、安全への意識が必要な時期になっていると思います。
 組合員の皆様におかれましても、各事業主の取り組み内容について参考にしていただければと思いますので、是非とも御一読下さい。

1.事業主の状況及び取り組み

 (1)クランプは1社の物を統一して使用している
  • 製品に傷がつかないよう、目が細かいものを使っている。その分消耗も激しい為、こまめに点検している。

 (2)工場内に各エリアを設けエリア責任者を決めている
  • エリアごとに道具を支給し、道具の管理まで責任を持たせることで、従業員の意識を変えさせている

 (3)ホワイトボードの活用
  • 従業員とのコミュニケーションの為、ホワイトボードを設置し、連絡事項や日々の気づきを記入するようにしている。
 
 
2.工場内の様子(良い例、改善の必要がある例)
 
 (1)転倒防止の措置が施されている(良い例、改善の必要がある例) 
良い例
改善の必要がある例

 (2)トロッコが動くとき音が鳴る

良い例
(下部にスピーカーが取り付けられており移動時に
音楽が流れる)

 (3)未使用時のクレーンのフックが地上から2m以上の位置にある

改善の必要がある例(位置が低い状態)
 (4)クランプを用いた作業
良い例
改善の必要がある例(一点吊り)
 (5)安全通路の色がしっかり分かる
良い例
改善の必要がある例
 (6)踏み台等について
良い例
改善の必要がある例(破損部を木で補強)
  踏み台に乗る方向を示すことで、転落防止をしている。
 (7)ワイヤーについて
改善の必要がある例
「玉掛けワイヤー」の代用として「台付ワイヤー」を使用していた。
台付ワイヤーは玉掛けワイヤーに比べ、強度は弱いが低価格であったため使用しているのだが、
現在ではそれほど金額に差が無いようなので、玉掛けの際は玉掛けワイヤーの使用をお願い致します。
 (8)ヘルメットについて
  工場内では必ずヘルメットを着用し、あご紐をしっかり締めましょう。
 
<まとめ>
  第6回労災発生防止パトロールにご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、本当
 にありがとうございました。
  今回訪問させていただいた2事業所の現状はとても忙しく、精力的に営業をしなくても仕事が入って
 きているようです。また、運送業者が足りていないとの声もありました。そんな現状の中でも、現在の
 ところ労災発生の連絡は受けておらず、2事業所とも、整理整頓、道具の点検を行っている等の取り組
 みが見られることが要因かもしれません。さらに、役員自らが工場内を周り、危険な作業・状況を見つ 
 け次第注意している。従業員もそういった経営陣の姿を見て、意識を高めているのだと思いました。
 
  しかし、写真(8)の注意書きがあるにも拘らず、ヘルメットを着用せず、工場内を歩いている方々の
 姿も見られましたので、大きな事故の発生につながる前に改善する必要性を感じました。
 
  ルールとして定めたことは徹底して守り続けることが労災事故発生防止に繋がると思われますので、
 お気を付け下さい。
 
  この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも労災事故件数の減少に繋がれば幸い 
 です。御一読いただき、ありがとうございました。
 

労災事故発生防止パトロール(平成26年3月)

<前書>
 去る3月26日、第5回労災事故発生防止パトロールを実施いたしました。今回訪問させていただいた2事業所について、どちらも事業主の労災防止に対する意識の高さに驚かされました。トップの姿勢がとても大切であることを改めて学ばせていただきました。組合員の皆様におかれましても、その取り組み内容について参考にしていただければと思いますので、是非とも御一読下さい。

1.事業主の取り組み
 (1)毎日の朝礼に参加
  • 安全についてのポイントを必ず一言伝えるようにしている。
  • ヒヤリハット事例を伝えるようにしている。
  • 従業員全員と「怪我をしない、させない、よし」と唱和して仕事に入る。

 (2)どの仕事にどんな危険があるかを全員の共通認識として持たせるようにしている
  • 毎週月曜日に全作業者を集めて30分から40分かけ、安全と作業工程についての勉強会を
    実施している。
  • クランプ等の使い方の良い例、悪い例を貼り出し、常々話をするようにしている。
  • 進捗状況の共有化を図り、一体感を持って仕事に取り組めるようにするため、掲示板に図面等を貼り、誰もが進捗状況を把握できるようにしている。

 (3)目立つところにスローガンや注意喚起の言葉を掲示している

 (4)半年に一回安全大会を行っている

外部講師を招いて、泊りがけで安全に関する講習会を開催したり、社員達の手により安全にかかる資料を作成したりすることで、安全意識の向上を図っている。



2.工場内の様子(良い例、改善の必要がある例)

 (1)玉掛けワイヤーのキンクを直し、強度の低下を防いでいる(良い例)


 (2)安全通路が確保されているが幅が狭い(改善の必要がある例)
鋼材と鋼材の間の安全通路について、法的に何センチメートル以上にしなければならないという決まり事はございません。ただし、現実的には、通路幅を広げることに限界があるでしょうから、災害時等において安全が確保できるよう、鋼材を積み上げる高さを考慮する必要もあ
   ります。

なお、機械の周辺については、80センチメートル以上の幅を設けた通路を確保しなければならないという決まり事はあります。(労働安全衛生規則543条)

  (3)整理整頓が行き届いている(良い例)
    作業後には必ず掃除を行い、特に汚れたところは重点的に行っている。

  (4)転倒防止の措置が施されている(良い例、改善の必要がある例)
良い例
改善の必要がある例

 
 (5)鋼材を高く積んでいる(改善の必要がある例)

鋼材を高く積むと、材料の荷崩れ等の災害が発生する可能性があります。
また、荷物を2m以上積んで作業をする場合、はい作業主任者の選任が必要となります。

  ※はい作業主任者とは、
都道府県労働局長登録教習期間が実施するはい作業主任者技能講習を終了した者のうちから、選任します。
はい作業主任者を選任した場合は、労働基準監督署に届け出る必要はありませんが、作業主任者の氏名とその者に行わせる事項を作業場の見やすい箇所に掲示する等、関係労働者に周知しなければなりません。

 (6)クレーンでワイヤーの一本吊をしている(改善の必要がある例)
2点吊をして吊り上げる前に重心の位置を正確に割り出し吊り上げることで、鋼材が滑り落ちることなく、安全に作業が出来ます。(ヒヤリハット集事例02)

<まとめ>
第5回労災発生防止パトロールにご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、本当にありがとうございました。

今回訪問させていただいた事業所は事業主の災害防止に対する姿勢が一貫しており、
「事業主がやらなければいけないことをしっかりとやらなければいけない。やるべきことをや
らなければ、そこに緩みが出て、工場内の雰囲気、環境が変わってしまう。」
とおっしゃられました。

最初に訪問した会社の事業主は毎月1日と15日に安全祈願のため近所の氏神さんへ御参りに出掛けるそうです。以前一度、御参りをすることを忘れてしまった、まさにその月に労災事故が発生してしまったとのこと。それ以降、毎月欠かさずお参りをすることで、7年間無事故。今では、若い従業員に「今日、御参りに行く日ですよね。」と促されるようになったそう
   です。

また、後に訪問した事業所のポリシーは【ひと手間を惜しむな】とのことです。
少しでも楽をしようとする、小さなことを面倒に思ってしまう、そんな心の油断が事故を招いてしまった経験をされており、非常に重い言葉であります。

 上記は、事業主が行われている多くの災害防止対策のほんの一例であります。ただ、働く人達は、事業主の姿勢を常に見ており、感じています。災害防止について、事業主の揺るぎない姿勢を見せ続けることで、働く人達の安全意識を向上させることができるのだと思いました。

 この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも労災事故件数の減少に繋がれば幸いであります。御一読いただき、ありがとうございました。

労災事故発生防止パトロール (平成25年10月)

<前書>
 去る、10月4日、第4回労災事故発生防止パトロールを実施いたしました。今回訪問させていただいたのは、安全意識が非常に高く、労災事故の発生が非常に少ない二事業所です。
 組合員の皆様におかれましても参考にして頂ける部分があるかと思いますので、ご報告させていただきます。

(1)良かったこと

1.朝礼で行っていること
 ・従業員同士の指さし確認・唱和

 朝礼で、ヘルメットのあごひもはしっかりされているか、防じんマスク、保護メガネをしっかり装着しているか等の安全対策が取られているか指さし確認をしています。
 確認できない場合は作業をさせないことを徹底したところ、従業員の意識が変わり、お互いに確認し合うようになりました。屋内、屋外問わず確認しています。

 皆さん結構外しているヘルメットのあごひもをしっかりしておくことで、落下の際に、軽症で済む事案も多くみられます。あごひもの徹底をお願い致します。


 ・体調の確認
 朝礼と昼休憩後に、現在の体調について「○・△・×」で自己申告をさせています。
 「×」の場合は、帰宅させていた為、夏場でも熱中症になった従業員はいません。
 前日の睡眠時間を記入させることも、有効な手段の一つです。



2.全国安全週間の活用
 全国安全週間中(※)は、工場作業を中断し、一つの項目(例えば、保護具の点検整備の日)を定めて徹底し、安全確認・対応を行っています。また、事務組合で作成したヒヤリハット集を用いたり、従業員に実際に起こった危険な事例を発表させています。
 同時に、従業員全員に対し、1つ以上の安全スローガンの提出をさせ、匿名投票で全従業員によって選ばれたスローガンを工場内に掲げ、選出者には景品の付与をしています。

(※) 「全国安全週間」とは
 労働災害防止活動の推進を図り、安全に対する意識と職場の安全活動のより一層のに向上に取り組む週間です。昭和3年に第1回が実施されて以来、一度も中断することなく続けられ、本年で第86回を迎えます。今年度は7月1日から7月7日まででした。


3.新入社員に対して
 入社時に、防じんマスク等安全に必要な備品を支給しています。
 仕事手順等は工場長が指導をしていますが、安全については、社長直々に教育をしています。

 労災発生のご連絡を頂く中、入社間もない方と年配の方の事故が多いように感じられます。入社時の指導・教育をしっかりとすることで、事故防止に繋げていただくことと、年配の方には作業内容の見直し等のご配慮をお願いできればと思います。


4.従業員の資格について
 従業員が所持している資格の確認、免許証のコピーを取っています。
 また、どの従業員がどの資格を有しているか分かるよう、工場内に一覧表を掲示しています。
 上記方法以外では、その場で有資格者であるかを確認できる様、ヘルメットに資格シールを貼ったり(前回紹介)、フォークリフトに運転できる従業員の氏名を貼るのも良い方法です。


5.保護メガネ、防じん、防毒マスクを着用している
 ペンキを塗る際は、方法(吹付やローラー)を問わず、防毒マスクが必要となりますので、装着をお願い致します。
 マスク、保護メガネはいろいろ種類があるので用途に合わせたものをご使用ください。


(2)その他、良い例・改善の必要がある例

1.クレーンのフックの外れ止め(良い例・改善する必要がある例)
 左の写真は外れ止めの付いた良い例です。
 右の写真は上のフックには外れ止めが付いていますが、下のフックには外れ止めが付いていません。


2.ボンベの転倒防止(良い例・改善する必要がある例)
 左から2つ目〜4つ目について、転倒防止がされていません。すべてのボンベに転倒防止対策をお願い致します。


3.電気コードに癖が付き、よれている(改善の必要がある例)
傷んだコードは感電・火災の原因になるので、交換をお願い致します。

まとめ
 第4回労災発生防止パトロールにご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、本当にありがとうございました。

 今回訪問させていただいた事業所は事業主様、従業員の方々共に安全の意識がとても高く、様々な安全対策を教えていただくことが出来ました。
 今迄いくつかパトロールをさせていただき感じたことですが、工場内で作業する一人一人の行動に焦りを感じる事業所、ゆとりがあるように感じられる事業所、様々です。その事業所の伝統や風土が従業員に伝わり、効率ではなく本気で安全を優先しているのかどうかが問われている気がしました。ゆとりが感じられる事業所の中には、過去5年以上労災がない事業所もありました。
 また、ある事業所が私どもに何度もお話し頂いたことは、「とにかく命が大切である」とのことでした。作業を止めてまで、工場内の安全点検を行っているお話に、大変感銘を受けました。
 2020年、東京でオリンピックが開催されることが決まり、今後忙しくなることが予想されます。忙しくなると効率優先になってしまい、今までの取り組みが出来なくなるかもとも心配されていましたが、お話を伺う中で安全対策に対する強い意思を感じることが出来ました。
 今後も安全対策を継続・改善されていかれることと思います。

 この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも多くの事業所にとって、労災事故発生の軽減に役立てば幸いです。

労災事故発生防止パトロール (平成25年6月)

<前書>
 去る6月18日、第3回労災事故発生防止パトロールを実施いたしました。今回訪問したのは、二事業所です。工場内やそこで働く人々は異なりますが、安全に対する認識は共通したものであり、組合員の皆様におかれましても参考にして頂ける部分があるかと思いますので、ご報告させていただきます。


(1)工場内の様子
共通して良かった例
1.工場内が整理整頓され綺麗である。
2.安全通路がしっかりと確保されている。

3.使用しないクレーンのフックは頭以上の高さになっている。
その他、良い例・改善の必要がある例
1.シャーリングの安全カバー、ペダル
 
安全カバーが付いている(良い例)         足ペダルにカバーが付いている(良い例)

なお、シャーリングに限らず、使用していない機械(ポンチングマシン等)は電源を抜いておくことをお勧めします。


2.クレーンのフックの外れ止め

外れ止めが付いている(良い例)


外れ止めが付いていない(改善する必要がある例)

外れ止めのバネが緩んできたら、交換をお願い致します。


※絶縁フックについて
 ワイヤーロープで製品を吊った状態で溶接をする場合、クレーンの巻き上げワイヤーに通電することで心網が弱り損傷し、切断する可能性が出てきます。今回訪問させていただいた事業所では、絶縁フックの代わりに軍手が掛けられていました。軍手をかませてワイヤーロープを掛けることで絶縁効果はありますが完全ではない為、絶縁フックの使用をお勧め致します。


3.保護メガネ、防じんマスクを着用している

ヘルメットではなく、頭巾のみを着用している方がお見えになられましたが、頭巾はあくまでも日焼け防止である為、ヘルメットの着用をお願い致します。

※正しい作業時の服装等
 ・グラインダー作業時・・・ヘルメット着用、防じんマスク、保護メガネ
 ・溶接作業時・・・・・・・ヘルメット着用、防じんマスク
防じんマスク、保護メガネは色々種類があるので用途に合わせたものをご使用下さい。

 労災発生のご連絡を頂く中で、最も多いのは鉄粉が目に入る事故です。これから夏に向けて更に暑くなり、着用するのが辛い季節になりますが、鉄粉の入りづらい保護メガネをすることで、怪我のリスクが減ります。安全の為にも着用をお願い致します。


4.従業員が保有してる各種資格の表示について

有資格者には、ヘルメットに資格シールを貼り、作業範囲を区別することで無資格者に作業をさせないようにすることをお勧め致します。


<まとめ>
 第3回労災発生防止パトロールにご協力いただいた事業所の皆様、お忙しい中ご対応いただき、ありがとうございました。

 今回訪問させていただいた事業所の工場内は、整理整頓が行き届き、とても綺麗でした、パトロールの連絡をさせて頂き、事前に工場内の清掃等して頂いていると、とても気持ちがよく、パトロールの効果も実感できて嬉しく思います。

今回訪問させていただいた事業所のうち一事業所は、以前に“愛知県で一番工場が汚い”と言われたことがあるそうです。現在の取組として重きを置いているのは、「とにかく在庫を持たないこと」。

「材料の価格の安いうちに購入し、売上につなげたい」とも仰っていましたが、それ以上に工場内の在庫を減らし、労災発生リスクを抑える重要性に気付いた事業所。私どもへの労災発生連絡が少ないのも納得ができます。

 在庫に対する考え方は事業所それぞれのお考えがあるかと思いますが、まずは整理整頓、道具の所定の位置を決める等できるところから、工場内清掃活動をしてみてはいかがでしょうか。

 この労災事故発生防止パトロールにかかるレポートが、少しでも多くの事業所にとって、労災事故発生の軽減に役立てば幸いです。

愛知県鉄構工業協同組合
愛知県名古屋市中区金山一丁目
14番9号

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TEL.052-331-4808
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